三つ目は、メンタルブロック（否定的な思い込み）を破壊することだ。
「もともとネガティブ思考で『こう思われてるに違いない』と決めつけて勝手に落ち込んでしまう性格なんです。なので、”自分の考える癖を把握し、ネガティブになりそうなら軌道修正する”を心がけています」
「仕事でキャパオーバーになった際、同僚へ手伝ってほしいとか、上司に相談するのがとても苦手でした。『こいつ仕事できないじゃん』『無能なやつだ』と思われてしまうんではないか……と怖くて、助けを求められずいつの間にかパンクすることが多々ありました。
そんなときは『こう思われるに違いない』といった思考を『まずは相手に確認してみる』といった考えへ変えるようにしています。頼ったら迷惑だろうなと考えるのではなく、まずは相手へ確認を取ってみる、に変える。
過度に気にしすぎないように、ネガティブになりそうなら『あ、また悪い思考の癖が出てるぞ』と自分に言い聞かせると心が軽くなります」
考えすぎてしまう性格だと、気づかぬうちにストレスを抱えやすく時間を無駄にしてしまいがちだ。
思考の癖を手軽に把握して治すには、思考記録アプリや性格診断テスト、日記をつけることが効果的だと健人さんは話す。
「人はウイルスや災害など予想できなくて、わからないものに恐れや不安を抱きやすいみたいです。思考を紙に書き出して気持ちを整理すると、不安を減らせますよ。これ、毎日やっているんですが2年前より確実にメンタルが強くなりました」
危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は言う。
「心の健康を維持する習慣は、規則正しい生活、バランスのよい食事、趣味をもって自然に触れるなどが挙げられます。６〜７時間の睡眠を確保し、加工品やジャンクフードではなく和食中心の食事、仕事以外でのコミュニティに属し、休みの日は趣味に没頭できるとメンタルは安定するでしょう。昨今流行っているサウナで気持ちを落ち着かせるのもいいですね。自分に合ったストレス解消法を見つけリラックスできる時間をつくりましょう」
メンタルケアもスキルの一つ。
いつの間にか心が不安定になってしまわないよう、体・思考・行動を変え感情をコントロールすることが大切だ。
TEXT：FORZA STYLE
