「急に号泣したり夫にリモコンを投げつけヒステリックに…」育児うつ手前になっていた主婦がメンタルが崩壊した理由

【前編】では産後うつに見舞われた主婦の回復までの過程を見た。

このように昨今、メンタル不調に陥る日本人は多い傾向にある。

厚生労働省の調査によると2022年の精神疾患による休業者数は過去最多の34万人を超え、20年前の約３倍にあたるといわれている。

実際にメンタルが強い人がおこなっている習慣はどのようなものなのか。

後半は金融機関に勤務するアラフォー男性が手に入れた”精神不安定と無縁になった鋼のメンタル術”についてリポートしていきたい。

「適応障害の際に取り入れて激変したのは、早寝の習慣、筋トレ、思考の癖の矯正です」

２年前、うつ病の一歩手前といわれる適応障害を発症した鈴木健人さん（38歳・仮名）はそう語る。

15年間、金融機関で勤務してきた彼は、転勤によって新しい環境に上手く対応できず心身にさまざまな不調がでるようになった。主に食欲不振や集中力低下、興味・関心の喪失といった症状が見られ、仕事や日常生活に支障をきたしていたのだ。