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オジサンはどのセブンがお好み?マツダRX-7の三世代を振り返る

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■高性能スポーツカーとして進化した2代目

初代RX-7は、スポーツカーとしての高い運動性能と買いやすい価格が高く評価され、日本はもとよりアメリカでも人気となりました。世界に支持されるスポーツカーとして成長したRX-7をより進化させるため、マツダの開発陣は「スポーツカー研究会」なるものを立ち上げ、2代目の開発に着手しました。

2代目FC3S型RX-7。ロングノーズのフォルムとワイドなブリスターフェンダーでリッチなスポーツカーという雰囲気に生まれ変わった

設定された開発目標は、スポーツカーとしての運動性能の向上を基本としつつも、絶対的な速さではなく「乗って興奮できる」「心地よい緊張感」を高い次元で存在させるというもの。そして昭和60年(1985年)10月、2代目FC3S型RX-7が登場、張り出したブリスターフェンダーや厚みのあるボディなど、初代よりも重厚感のあるフォルムが魅力的なモデルでした。

エンジンは12A型から13B型に進化。空冷インタークーラー付ツインスクロールターボを装備し、ネット表示で185psというスペックになりました。前後重量配分は50.5対49.5で、初代のフロントミッドシップの思想を継承していました。

 

■RX-7の最高傑作にして最終到達点といえる3代目

そして平成に入って(平成3年(1991年))登場したのが、歴代RX-7のなかでも至高とされる3代目のFD3S型RX-7です。開発コンセプトは「ときめきと輝き」。

これまでもRX-7は、走る喜びや興奮を追求し、ピュアスポーツカーとしての魅力を十分に確保していましたが、3代目の開発が始まった1980年代後半は、他カテゴリーの高級車の高性能化が加速したことで、スポーツカーとの違いや定義が曖昧になってきた時代。そのため3代目RX-7では、より徹底的に、高性能スポーツカーに乗る楽しみ、それを操る楽しみを追及し開発されました。

それまで継承されてきた理想的な重量配分は基礎としつつ、ヨーの慣性モーメントを下げ、さらに低重心化。パワー・ウェイト・レシオは5.0kg/psを下回ることを目標とし、ばね下重量を軽減するため、4輪ダブルウィッシュボーンサスはオールアルミ製とし、車体は大きな荷重のかからない部分は肉抜きに。強度の必要な箇所に補強を入れる「モノコック・スペース構造」を採用しました。

エンジンも進化し、シーケンシャル・ツインターボとハイスピードEGIシステムにより、従来に比べて50psも性能向上。型式自体は13Bのままであるものの、基本部分にまで細かく手を入れ、ほぼ新設計といっていいほどの全面改良ぶり。これらによって、まさにピュアスポーツの原点ともいえる仕上がりだったFDは、RX-7の最高傑作にして最終到達点といえるモデルでした。



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