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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「ずっと先生が大嫌いでした...」土壇場で女子生徒が告発。現役教師が絶句した「卒業式の出来事」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

今年も卒業式のシーズンが到来した。すでに全国では卒業式を行った高校もある。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏が言う。

「2023年度の卒業式ではマスクの着用条件が緩和されていましたが、今年はコロナが5類に変更し、本格的に『顔が出せるセレモニー』になります。晴れの日の舞台で巣立ちゆく勇姿をマスクなしで見られるのは、保護者にとってはうれしいものです。コロナ期間が長かっただけに、感慨がひとしおという方も多いのではないでしょうか」

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©︎Getty Images

「まあ、卒業式は外から見るほど素晴らしいものでもないですよ。感動する時もありますけど、そこにたどりつくまでの準備で何度か揉めますし、当日だって結構トラブルはありますから」
そう言って笑うのは瑞樹さん(仮名・32歳)だ。彼女は3年間担任をし続けてきた高校生を昨年卒業させている。

「高校生は卒業の前に大学入試がありますから、子どもたちの全員が晴れやかな気持ちで卒業式を迎えるわけではありません。卒業式はたいてい3月1日や3月2日頃に行われますが、国公立入試の前期試験の合格発表はたいてい6日から10日までの間です。だからまだ、『卒業おめでとう』と言われても全くおめでたい気持ちになることができないって子がいて……。

『学校の行事だから、今までの学校生活を締めくくる日だと思って望みなさい』とは伝えますが、当日になって欠席の連絡をしてくる子もいます。親御さんがそのことに納得してくれていればまあそんなに大きな問題にはならないのですが、親御さんがどうしても卒業式に出てほしいと強く願っている場合は、式の直前まで電話口で泣かれて……」

瑞樹さんは苦笑いしている。昨年彼女のクラスにいたA君は、国公立入試の前期試験で思うように問題が解けず、「前期はおそらく落ちています」そう瑞樹さんに連絡して来た。

「まあ、そんなことはよくあるので『切り替えて中期や後期の勉強をしましょうね。』と伝えると『必死で頑張ります!』と答えていたので、まあ問題はないだろうと思っていました。でも、どんどん切羽詰まってきたのか『時間が足りません。卒業式のリハーサルなんて出ている暇なんてありません』って言いはじめて、結局前日に『卒業式も休みます』と言ってから帰っていきました」

瑞樹さんは本人の意思を尊重しようと考えたそうだ。

でも卒業式当日にA君の母から電話がかかって来て「高校の卒業式に出なかったことをいつかきっと後悔することになると思います。先生からどうしてそう言ってくださらなかったのですか?たった1日というか半日ほど勉強しなくたって大丈夫だって言ってくださればよかったのに……」と対応を責められることとなったのだ。

「もうその時私は、卒業生を送り出すために袴を着て胸に花をつけていました。本音を言えば登校してきている学生たちを気持ちよく送り出してあげたいので、電話を早く切りたかったです。でもまあ、息子を卒業式に出してあげたいというお母さまの気持ちもわかるのでA君に電話を替わってもらって一応話はしました。結局来ませんでしたけどね……」

瑞樹さんは笑っている。

「その日は私も大変でしたけど、私のとなりのクラスを担当していた40代の男性教員も大変でした。卒業式当日までは大人しくて問題のなかった女子生徒が『ずっと担任の先生のことが嫌いだった』と学校に電話をしてきていて、その先生の問題のある言動なんかをすべて告げ始めたのです。学校のメールフォームにはその子が書き溜めていたらしい日誌のようなものが送られてきていて、そこには担任だった男性教員のややセクハラ的な発言や女生徒の肩などに触れた回数、生徒の気持ちに配慮していない発言なんかが書き連ねられていました。

『事実無根だ!』と、となりのクラスを担当していた男性教員は叫んでいましたけど、みんな白い目で見ていました。もともと女子生徒に気安く触りすぎではないかとか、女性教員への発言がセクハラっぽいと言われていましたから『あの日誌の中身はたぶん全部本当だろう』ってみんな言っていましたよ」

そう話す瑞樹さんにも苦難は降りかかってきた。

☆「卒業式」は決して美しいだけの儀式ではないなだ。次回では、生徒、保護者……多方面で多発した「想定外のトラブル」の詳細をレポートする。ご自身の経験を思い出しながら読み進めて欲しい☆

ライター:八幡那由多

▶︎後編に続く


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