しかし、マリさんは強く言い出すことはできなかったそう。
「面倒臭いやつと思われて、引っ越せなんて言われても今の私にそんな経済力はありません。大家さんの猫、それとこの間見かけた犬、それくらいなら我慢をする方が得策なのではと思い、反論をぐっと飲み込みました」。
ところがある日のことだ。今度はまた違う犬のリードを引いている人と出くわしたそう。
「この前見た犬よりも少し大きめの白い犬でスタスタ歩いていたんです。どうやら2軒隣の空き家だった部屋に引っ越してきた人のようでした。最低限、共用部は抱いて歩いて欲しいと思いましたね。ただ相手が男性だったので言うことはできませんでしたけど」。
犬が嫌いなマリさんにとって、同じ建物内で出くわす恐怖はかなり大きなものだという。
「本当に嫌いなんです。だから見るのもイヤ。でも引っ越すほどのお金もない…そう揺れていましたが、あることをきっかけに引っ越しを考えるようになりました」。
というのも玄関に白い毛がたくさん入り込んでくるんだという。
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