ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
CAR 九島辰也のCAR STYLE

サイバーセキュリティ対応も備えた新型「マツダロードスター」がイケすぎてて気絶!

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

デジタルシステムを一新した最新モデル

昨年10月、マツダロードスターが突如、大幅商品改良を行ないました。発売は今年1月ですが、そこから受注を開始。およそ4ヶ月過ぎて3000台以上の注文を受けたそうです。相変わらずの人気ですね。かつて乗っていただけにちょっと嬉しい気がします。

現行型ロードスターは4世代目で、2015年5月に登場しました。その年末、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのを覚えています。ワタクシもそこに一票投じましたから。“スカイアクティブ・テクノロジー”やら、“鼓動デザイン”なんて言葉が懐かしい。かっこよくなったデザインはまさに「クール!」の一言。先代からダウンサイジングされた1.5リッター直4ガソリンエンジンもインパクトは大きかったです。

それから今まで、商品改良や特別仕様車がいくつも姿を現したわけですが、なぜこのタイミングで大幅商品改良なのか少し疑問に思っていました。発売から8年とかってちょっと不自然ですよね。通常のクルマであれば3年後くらいにマイナーチェンジして6年後くらいにフルモデルチェンジしますが、このクルマが特別なのはご承知の通り。なんたって過去実績で言えば3代目はモデルサイクル10年ですからね。別物です。

なんて思いながら開発陣に取材すると、ある事実が浮かんできました。今回手を入れるきっかけはサイバーセキュリティ対応。“UN-R155”と呼ばれる国連のサイバーセキュリティ法規に合わせる作業と共にいろいろ手を加えたそうです。息の長いロードスターにとってはいい機会になりました。

この国連のサイバーセキュリティ法規に合わせる作業とは第三者からのハッキングを防ぐためのものです。自動運転がリアルに進んでいますから、走行中ハッキングされると大事故になりかねません。どこかの国の大統領なんて真っ先に狙われそう。というか、すでに各国の要人が狙われているから国連の法規なんでしょう。物騒な話です。

具体的にはデジタルプラットフォームの刷新となります。すでに対策済みであるCX-60の技術の投入です。で、それに伴いダッシュボードセンターのモニターを大きくしたり、メーターの表示を変えたり、MRCC(マツダレーダークルーズコントロール)を搭載したり、前後ライト類をLEDに取り替えたりしました。ついでにホイールデザインまで。デジタルプラットフォームとは関係ないところまで手を入れちゃうなんてさすがです。そういえば、ルームミラーもオシャレになり、そのすぐそばにSOSスイッチまで設けられていました。

機能や快適性の向上だけではありません。マツダらしく、動的性能の向上にも手を入れています。リアデフのスーパーLSDをアシンメトリックLSDに入れ替えたり、エンジン出力の向上を行ったりしました。パワステのフリクションの軽減なんかもそうだし、DSC-TRACKの追加もそうです。これはスピンを抑制するもので、レースでクルマをヒットして壊さないために考えられました。DSCを完全オフにするとスピンアウトした時の被害は大きいですからね。それを最小限に抑えたいという思いから生まれたそうです。

といった話をじっくり伺ったマツダロードスターの試乗会でしたが、やはり走らせてナンボ。3つのモデルを伊豆のワインディングで駆りました。ソフトトップのRSと同Sスペシャルパッケージ、それとリトラクタブルメタルトップのRF VS(AT)です。どれもしっかり個性が分けられているのがおもしろい。まぁ、今回のシチュエーションであればRSが一番楽しいですけどね。かなりハードにコーナーを攻められます。はしゃぎ過ぎなければ狙ったラインにピタリ収めることは容易かと。となると足回りが若干柔らかいSスペシャルパッケージは少しアンダーステアが強く感じられますがね。

個人的にはRFも侮れないと思います。2リッターエンジンは立ち上がりが速いから、高い速度域をキープできます。それにルーフを開けてもほとんど風を巻き込まないので寒くありません。冬でも暖房を全開にすれば風を気持ち良く感じられます。

そういえば、今年のオートサロンで展示された“マツダスピリットレーシングRSコンセプト“って知っていますか? 2リッターエンジン搭載のソフトトップモデルです。スーパー耐久の経験を活かしてつくられたマシンとか。う〜ん、速そう。この2リッターのソフトトップは欲しいかも。マツダさん、そんなニュースを待っています!



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5