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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「独身アンチに指を刺され、保育園からの呼び出しに怯える生活…」0歳児を持つ「子持ち様」の絶望的な孤独。

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仕事と家庭をうまく両立できない葛藤やストレスから、出張で多忙な夫に対して強く当たってしまうことも多く、家庭の雰囲気は常に険悪モードだったらしい。

「二人の子どもなのに、私だけいつも謝りながら早退。いつ子どもが体調不良になるのか分からず、常に不安を抱えながら仕事をするのは精神的にキツかったです……。

仕事をセーブする必要がない夫に対し、怒りや妬みが生まれて夫婦仲が悪くなっていました。完全に余裕がない状態ですよね」

ところが、子どもが保育園へ通って8か月が経つ頃から病気にかかる頻度だんだん減っていったという。

育休から復帰して、息子が保育園へ通って1年が経ち、子どもがいるなかで仕事をこなすことにも慣れてきたようだ。現在、子どもの急な体調不良で休むのは月に一度くらいしかない。

「子どもが成長して頻繁に休むことがなくなり、少しずつ大きめの仕事も任されるようになりました。当時よりは肩身が狭い思いをすることなく出社できています」

現在、さやさんの部署には育休から復帰したての20代社員がいるようだ。彼女もまた、去年のさやさんと同じ葛藤で悩み、仕事を続ける自信がなく落ち込んでいたという。

「その後輩には『すみませんじゃなくて、ありがとうって言わなきゃ! 大変なのは今だけだから大丈夫』と励ましています。

独身時代はそこまでチームワークを意識していませんでしたが、結婚・出産を経て、仕事は誰かの助けがあってこそと思えるようになりました。第二子の予定はないので、またバリバリ働こうと思います」

「育児をしながら働きたい」という女性の願いは当然のものだ。

そして、そのような女性を支援する制度を更に充実させ、さやさんのように葛藤するママを一人でも減らせるような社会を作っていく必要がある。

彼女の後輩も大変な今の時期を乗り越え、前向きな気持ちで仕事を続けてほしいと願うばかりである。

☆「私は子持ち様の仕事を負担するために席に座っているんじゃない!」後半では、仕事に専念する独身女性の心中をリポートしていきたい☆

Text:錦城和佳

▶︎後編に続く


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