不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。
【前編あらすじ】
出産時、同居している義母に何かと世話を焼いてもらっていた坪内里穂さん(仮名)。65歳の義母の「お産の常識」は現代のそれと異なるところが多かったが、世話をかけている後ろめたさから、その思い込みにノーを言うことが出来なかった。
しかし出産後、ノーと言えなかったことを強く後悔するような出来事が勃発する。
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里穂さんの心配をよそに、産後の母乳の出はすこぶる良好だったそうだ。
「とりあえず母乳のことをとやかく言われる心配は当面なさそうだなと油断していたら、次に義母が始めたのは『母乳をたくさん出すための食事作り』でした。『とにかく精をつけなさい』と」
ありがた迷惑とはこのことだった、と里穂さんは初めての産後を振り返る。
「お義母さんが赤ちゃんのためにと一所懸命になってくれるのはありがたかったのですが、ご自分が子供を産んだ30年以上前の言い伝えを盲信していることは本当にやっかいでしたね」
義母は自分自身の中にある「ご馳走」を里穂さんにたんまり食べさせた。トンカツや脂身の多い肉など、産院で控えるようアドバイスされた食べ物も日常的に食卓に出されたのだとか。
©Getty Images
「産院では『脂っぽいものや糖質の多いものは母乳の質を下げるし体重増加にも繋がる』と指導されました。でも、そのことをお義母さんには伝えられなかったです……。献立を考えるのも作るのも大変なことは私自身よくわかっていますし。
それに、食べ物がそこまで母乳に影響を及ぼすなんて、私自身も自覚できていなかったというのが正直なところです」
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