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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】正月特番中止に大ブーイング。ワガママな視聴者は、なぜ非常事態よりも自分の楽しみ優先なのか。

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。
▶︎前編はこちら

前編あらすじ】

元日に起きた能登半島地震。

結婚して初めての正月を迎えた佐緒里さんは、夫が被災地における被害よりも、自分が楽しみにしていたイベントや、テレビ番組が中心になることをひどく危惧していた。

夫は、新潟県に住む叔父一家の話にも頓着せず、あるテレビ番組のホームページを見ていた。

ⒸGetty Images

「その番組は年に数回しかやらない人気番組で、私も昔からファンなんです。元日は夕方5時から始まるその番組に予定を合わせて行動をしていたくらい。朝、実家に挨拶に行ったのも、夕方二人でテレビを観るのを楽しみにしていたからです」

しかし、それほど楽しみにしていたテレビ番組だとはいえ、被害の実態さえ明らかになっていない状況下では、佐緒里さんは無邪気に「早く観たい」などとは思えなかった。

聞けば佐緒里さんの父親は兵庫県出身。阪神淡路大震災で被災した経験があるという。

「父の同級生が亡くなったという話を子供の頃から聞いていて、地震が起きるたびに他人事じゃないという気がしています。父は東日本大震災のときも、何度もボランティアに行きました」

父親の経験を何度も伝え聞いてきた佐緒里さんは、今回の地震がたとえ離れた地域で起きたことであっても、渦中にある人のことを思うと心が乱れたという。



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