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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】生き方も自分も否定され続けた宗教2世。「お前はダメな子だ」の呪縛からどう抜け出すのか?

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

細越亜美さん(仮名・42歳)は小学生の頃に父を亡くしている。父の病気の発症をきっかけに母が新興宗教に入信した。当初は従順に教えを守っていた亜美さんだが、高校生になり疑問を抱き出す。【前編】に続き、【後編】では母との確執、そして現在について話を聞いていこう。

 

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©︎GettyImages

「その新興宗教では恋愛や婚前交渉は禁止されていました。さらに信者同士じゃないと結婚できない決まりになっていました。だからか青年会といって若い人たちで集まる催しが行われることも多かったんですが、そこに来る人たちははっきりいって、いけてる感じじゃなかったんです。とはいえ、このときはまだ教えに反する気持ちを持っていたわけではありません」。

事態が急転したのは、ある男からの告白だったという。

「1つ年上のすごく人気のある先輩から付き合って欲しいと言われたんです。びっくりしました。それと同時になんというか、今まで感じたことのない充足感を得たんです。教えのことがちらつきましたが、yseと答えていました」。

亜美さんはどこか罪悪感を感じながらも先輩との恋愛を謳歌したという。

「誰かと一緒にいてこんなに幸せを感じたことは、今までありませんでした。本当に幸せで幸せで、毎日が薔薇色のようでした。でもこのときはまだ母にバレてはいけないという強い気持ちがありました。母が夜勤だとしても門限18時を守っていたし、勉強も抜かりなくやっていました」。

しかし、その自制心は長くは続かなかった。



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