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「そもそもフラッグシップという概念が古い?」スカイラインNISMOは出たけれど、シーマ没後の日産は高級セダン後継車をいつ出すの?

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安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

2023年8月8日、日産の伝統的モデル「スカイライン」にNISMOが追加され、1000台限定で発売されることが発表となりました。スカイラインは、現在の日産ラインアップにおいて唯一のセダン。2022年に生産終了となったフラグシップセダン「シーマ」や、ラージセダン「フーガ」の後継モデル登場のウワサは現時点なく、現在の日産には、フラグシップセダンとよべるモデルは不在の状態。

はたして、シーマに代わるフラッグシップは登場するのか? フラグシップの必要性についても触れながら、考えてみます。

 

■セダン不人気と高級車の概念は変わり、電動化の波が追い打ちに

日産のフラグシップセダンであった「シーマ」は1988年にセドリック/グロリアの上級モデルとしてデビュー。当時は高額商品が飛ぶように売れた時代。この時代の後押しによって、高額車であるにも関わらず、初代シーマは爆発的な人気を得ました。その後モデルチェンジを重ねていったシーマですが、経済状況とライフスタイルの変化により、次第に人気は低迷。時代はクルマに合理的なパッケージングを求めるようになり、大排気量エンジンを搭載した高級セダンは敬遠されがちに。

また、高級車の概念(感覚)もミニバンやSUVに移行したことで、高級セダンの存在意義が薄くなっていき、これもシーマにとっては逆風でした。

2019年仕様向上版の日産シーマ ハイブリッド。シーマの最終モデルだ

さらに、とどめを刺したのは電動化の流れでした。最終型となったY51系のシーマとフーガにはハイブリッド仕様がありましたが、ハイブリッドとはいえ、環境性能(燃費)はイマイチ。シーマは、電動車のイメージを定着させたい日産において、足を引っ張る存在にさえなってしまっていたのです。

伝統的なモデルであるシーマやフーガを消滅させることは、日産としても苦渋の決断であったはずですが、存続させてくことは困難だと判断したのでしょう。冒頭でも触れたように2022年8月に、シーマはフーガとともに生産終了となりました。



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