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「最後にトヨタが勝つ!とオジサンは言うけれど」全固体電池はBEVの勢力図を変えるのか?

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安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

バッテリーEV(以下BEV)の性能を飛躍的向上させるとして期待されている、全個体電池。この全個体電池の実用化について、トヨタは2027年~2028年に市販BEVに搭載することにチャレンジすると発表し、話題となっています。

「奇跡の電池」もいわれる全個体電池によって、クルマの性能はどう変わるのでしょうか。そして、この全個体電池の実用化を含むトヨタのBEV普及戦略は、うまくいくのでしょうか。

 

■全固体電池の実用化によって、1500km以上の航続距離も可能に

日産の初代「リーフ」が登場したのが、2010年12月のこと。以来BEVの航続距離は、この10年間で飛躍的に伸びました。とはいえ、現在BEVに採用されているバッテリーは、電池容量を比較的大きくできるリチウムイオン電池が主流で、航続距離は500kmに届くか届かないか程度。

充電も、急速充電でも30分以上要する(それでもクルマによっては満充電にならない)など、ガソリン車で長距離移動をしてきた方にとっては、BEVへの乗り換えは不安がたくさんあるかと思います。

トヨタや日産などの自動車メーカーは、ガソリン車にも劣らない利便性を求め、「全固体電池(ASSB:all-solid-state battery)」の実車投入を目指している

今回トヨタが2027年~2028年の実用性を目指すとした全固体電池は、その名の通り、リチウムイオン電池のようなセル内に流体層がなく、高温になりにくい=発火しにくいという特性を持っています。そのため、リチウムイオン電池の2倍以上の充電速度が可能で、急速充電10分で1000kmの航続距離充電が可能になると期待されています。

また、同容量のリチウムイオン電池よりもコンパクトに設計できるため、大容量化することで航続距離を伸ばすことも可能。全固体電池の実用化によって、1500km以上の航続距離も実現が可能と考えられるのです。



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