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「安くて楽しいからFF最速へ」初代シビックタイプRは199万円だったが、いまや500万円な理由とは?

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■ホンダにとってシビックタイプRは貴重な存在、500万でも高くない?

その後もシビックタイプRは、5代目(FK8)、そして現行型の6代目(FL5)へと、軽量化や低重心化といった、スポーツモデルにふさわしいシャシー性能を追求しながら進化してきました。最新型のFL5型シビックタイプRはターボチャージャーの刷新などにより、最高出力は243kW(330ps)、車両価格は税込499万円にも達しています。

最新の安全運転支援システム、スポーティでありながら落ち着きと威厳のあるデザイン、レーシーなドライビングポジション、鮮烈な赤のタイプR専用シート、アルカンターラのステアリングホイールなども含め、まさに高級スポーツカーの仕上がりですが、ここまで価格上昇するとは、初代のヒット当時は想像つかなかったことでしょう。

タイプRで世界最速を目指すためには、ベースであるシビックもある程度コストをかけることができる車格でないと難しくなります。かつては200万円を切るコンパクトカーだったベースのシビックも、いまや税込324万円(ガソリンFF CVT_ LXグレード)もするまで価格上昇。良いクルマには違いありませんが、かつてのシビックのようなホットハッチ的な存在がなくなってしまった現在のホンダ車のラインアップには、少々寂しさを覚えます。

現行型シビックタイプRのリアビュー。特徴的な3本出しのマフラーはストレート構造の大流量排気システムによるもので、官能的なエキゾーストノートを奏でる

ただ、ホンダのレーシングスピリットを象徴する市販車という意味では、現在のシビックタイプRは重要な存在です。それを考えると、499万7300円という価格は決して高くはないのかもしれません。

Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production
Photo: HONDA
Edit:Takashi Ogiyama



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