【後編】精神安定剤が手放せない。マッチングアプリにハマった主婦の嘆き

「裏切られたショックに、しばらく身動きが取れませんでした。

もてあそばれた怒りや悲しみで体が震え、腹の底からどす黒い思いがこみ上げてきたんです。

『フィーリングの合う女性と出会ったら退会する』と言ってさんざん私と関係を持ち、飽きたらある日突然、連絡を絶つ――これが彼の常套手段だったんですね」

エマさんの目じりに涙が滲んだ。

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「幸せだった分だけ、地獄に突き落とされた衝撃も大きいです。

私がこんなに苦しんでいるのに、彼はマッチングアプリで新しい出会いを探している。そして、私を抱いたように別な女も抱いている……嫉妬と憎しみ、復讐心で身体中が震えました。

でも、情熱的に抱かれたひと時も忘れられない。偽りとはいえ、枯れていた私に潤いと悦びをくれたのは、まぎれもなくアツヤさんでしたから……」

エマさんは精神不安に陥り、心療内科で精神安定剤を処方してもらうまでに悪化。そして、悩んだ末、マッチングアプリ内で「別人」としてアツヤさんと接触することを決意した。