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FFライトウエイトスポーツにおじさん感涙!ホンダCR-X三兄弟とはなんだったのか?

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■スペックは十分ながら人気は下降した、3代目「CR-Xデルソル」(1992年−1999年)

そして1992年、3代目となる「CR-Xデルソル」が登場。それまでのスパルタンなイメージだったCR-Xから、オープンの爽快感とクーペの実用性を両立させた、ユニークな2シータースポーツモデルへと大変身しました。電動で開閉するオープンルーフシステムのトランストップが採用される(SiR)など、パワーやスピードを楽しむだけではなく、誰もが快適にオープンエアクルージングを楽しめるクルマとして開発されました。

サスペンションは先代同様に4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンションが採用され、先代よりもさらにスポーティにセッティング。エンジンは、SiRには最高出力は170ps/7800rpmを達成するハイパフォーマンスエンジンである1.6L DOHC VTECエンジンを採用し、VXiには最高出力130ps/6800rpmを達成する1.5L VTECエンジンを採用。トランスミッションはショートストローク化した5速マニュアルのほか、電子制御4速オートマティックが用意されました。

3代目のCR-Xデルソル。SiRには電動で開閉するオープンルーフシステムのトランストップを採用したが、オープンにするまで50秒近くかかっていたという

このようにスペックをみれば、決して先代に劣ることはないCR-Xデルソルですが、(初代・2代目に対して)あまりのキャラ変ぶりと、スポーツカー市場縮小の影響もあり(それまでCR-Xに乗っていた人たちが家族持ちになり、泣く泣くステップワゴンに移った、という噂も)、CR-Xデルソルは1998年12月に生産終了、CR-Xの車名も消滅しました。

某中古車サイトだと、3代目CR-Xデルソルの在庫は14台、40万円~160万円が相場のようです。

 

■往年のファンとしては残念だったCR-Zだが、価値のあるモデルだった

そのCR-Xデルソル廃止から11年後の2010年、車名からもデザインからもCR-Xを彷彿とさせる「CR-Z」が登場。ハイブリッドのスポーツという新世代の走りへ期待が集まり、大いに話題となりました。

ところが、搭載されたハイブリッドユニットは、最高出力114ps+モータ14psと、かつてのようにハイパワーなエンジンではなく、いたって普通のもの。昔のようなVTECエンジン搭載車とは比べるまでもなかったようです。

しかし、プリウスが全盛だった時代に、ハイブリッドとスポーツカーを合わせてもいいんだ!! という事例をいち早く築き、突破口を開いたという点では、価値あるモデルであったと思います。歴代CR-Xにあるそれぞれのストーリー、振り返ってみると面白いものですね。

Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:HONDA
Edit:Takashi Ogiyama



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