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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「ジャニーズの会見が、自分と重なった」ウラの世界に足を踏み入れた21歳の「禁じられた遊び」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

ついに明るみとなったジャニーズ事務所の性加害問題。
事務所存亡の危機にある中、経営手腕は未知数ながら、事務所は新社長となった男性に託された。

そんな中、「あの会見を見た時、自分の人生と重なった」と取材に応じてくれた青年がいる。
芸能界を夢見て沖縄の離島から上京した豊さん(仮名・21歳)だ。

笑うとえくぼが可愛い人懐っこい顔立ち、中肉中背ながら筋肉質な体躯は、会った瞬間に筆者の心を強く惹きつけた。

だが彼はまさに今「性被害者」の道を歩んでいるという。
豊さんは重い口を開いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「高校生の頃、ネットやテレビで『ボーイズアイドルグループのオーディション番組』が流行ったんです。自分と同い年くらいの子が、歌やダンス、ラップを披露して審査員にジャッジされながら勝ち残り、やがて『世界に羽ばたくアイドル』として成長していく姿に、大いに心揺さぶられました。それが芸能界を目指すきっかけとなったんです。僕自身、歌やダンスが好きで、仲間たちとダンスチームを作り、学園祭で披露した際に喝さいを浴びた実体験も大きかったです」

ただ、スタートから弊害があった。

「実家が老舗の酒店を営んでいるため、家族は猛反対。『家業は長男が継ぐのが習わしだ。身勝手は許さん』と怒鳴られ、家出同然で出てきたんです。成功するまで家には戻らないと決めました」

上京後は、家電メーカーに勤める高校の先輩の家に居候の身となった。

「当時は『オーディション番組の戦国時代』と言われるほどボーイズアイドルのオーディションがあったので、応募しまくりました。でも、書類審査の段階で落とされる。上京して感じたんですが、都会の人って格段に洗練されていて、一般人でもめちゃくちゃカッコいい。高校の学園祭で浴びた黄色い声援は、所詮『田舎のレベル』だと、打ちのめされました。とはいえ、アイドルへの夢は捨てきれません」

豊さんはオーディション情報のチェックと同時に、アルバイトも探しはじめた。

「多くのオーディション番組では『芸能事務所に所属していない16~25歳までの男性』との記載があったので、芸能事務所の練習生などになることはできません。なので、ネットで調べてダンスやボイストレーニングのレッスンに通い始めたんです。先輩に渡す生活費とレッスン代のためにも効率のいいバイトを探す必要がありました。
目に留まったのが『バーテン募集』です」

勤務時間は午後9時~翌朝(要相談)まで。時給1500円。未経験でもOKとのことで、豊さんはさっそく面接に行ったという。

「店は歌舞伎町の小さなバーです。男性オーナー(50代)と話を進めると、彼は『ところで、英語は堪能かな?』と訊かれたんです。
僕が『学校で習いましたが、堪能とは言えません』と答えると『ごめんね、バーテンは英語が話せることが必須なんだ』と記載されていない条件を不採用の理由にされて……。頭にきて帰ろうとすると、『お金が欲しいなら、もっと割のいいバイトがあるけど』と引きとめられたんです」

それは「男娼」だった。
 



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