「僕はジェイさんに腕を引かれ、店外へと連れていかれたんです。そのまま、近所のラブホテルに向かいました」
その後は順番にシャワーを浴び、歯を磨いたのち、ベッドに入ったという。
「僕がベッドで仰向けになると、ジェイさんが覆いかぶさってきました。軽くキスをされ、耳もとで『本当に初めてなんだよな?』と訊いてきました。『はい……』と答えると、『そうか、イヤがることはしないよ。安心して』と言われ、股間を弄られました」
一瞬、嫌悪感に包まれたものの「お金のため」と必死に言い聞かせた。
ジェイさんの手しごきに、豊さんの秘部はまたたく間に反応した。
「ジェイさんが『ほら、こんなに硬くなった』と嬉しそうに告げ、僕の股間に顔を寄せたんです。反応したものを口に含み、舌を絡められて……思わず呻き声をあげてしまいました」
豊さんは続ける。
「女性にも同じ行為をされた経験はありましたが、ジェイさんのほうが格段に上手だったんです。その後は内ももや尻を撫でられながらの口唇の行為を受け、僕は呆気なく彼の口内で昇天しました」
ジェイさんは、口内に噴射したものを豊さんの前で飲み干し、『これが初物の味か』と笑ったという。
「その後、彼の体にもリップサービスをさせられました。僕が懸命に唇や舌でサービスをしていると、『上手だよ。いい気持ちだ』と陶酔した声で言われて、僕の行為にも熱が入りました。ジェイさんの肌はすべらかで、体毛も体臭も薄い。美意識が高いと感じましたね。
気づけば、彼の手が僕の性器を握ってきたんです。『勃ってるよ』と悦ぶ彼に導かれるまま避妊具をつけ、うつぶせになった彼の後ろの穴に入れるよう命じられて……。事前に潤滑油などを塗っていたのでしょうか、抵抗なく入ったので驚きました。腰をくねらせるジェイさんの動きに合わせて僕も腰を打ち付け、いくども往復させたんです」
若さゆえか、豊さんはジェイさんの体で二度目の放出をしたという。
「嫌悪感はいくぶんか失せていました。いや、今考えると自分を守るため、『感覚を麻痺させる』ことを自然にやっていたのかもしれない。
その後はバスタブに湯を張り、泡風呂の中でイチャつきました。
会話の流れから、僕が『アイドルを目指して上京した』と伝えたところ、彼も身分を明かしてきたんです。