まず、痴漢という行為が密接に日本の「満員電車」と関わりが深いと仮説します。
痴漢防止の為に導入された女性専用車両は、1912年(明治45年)に東京の中央線で導入された「婦人専用電車」が最初とされますが、近年では、2001年に東京の京王電鉄が本格導入したといわれています。
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にもかかわらず、社内での痴漢の発生は後を立たず、2007年には痴漢冤罪をテーマにした映画『それでもボクはやってない』が社会現象となり、日本の刑事裁判に疑問を投げかける作品も誕生しました。
ここで気づいたのは、「痴漢冤罪」と言い逃れできない状況を回避すべく、一昔前の露出狂おじさんのような「接触型」の痴漢たちは、最新機器を巧みに使い「非接触型」の痴漢へと変貌していったのではないかと推測します。
非接触型で一番有名なところでは、「盗撮魔」だと思います。
車内の座席はもちろんのこと、駅構内や公衆トイレ、または近隣の公園など。小型カメラを使用した悪質な盗撮です。
また、携帯に卑猥な画像を送りつける「AirDrop(エアドロップ)痴漢」というのも、2019年以降に増加傾向があるということ。
この痴漢のタチが悪いのは、送られた画像データに対して「辞退」を選択すると、端末に証拠が残らず、警察に届けることが難しいということです。
こうした手口は、「サイバー露出」とも呼ばれているらしいです。
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