「大豆の水煮を加えることで、ボリュームと栄養を足せてお腹の持ちもグンと良くなり、スープやサラダなどの脇役がメインのおかず級の存在感になります。火を通さずそのまま食べられて調理も楽。うま味も強いですしね」
挽き肉との親和性もきわめて高いという。
「刻んで挽肉と混ぜると、豆が入ってるって気づかれないくらいなじみます。肉類の量を減らせるので節約や肉減らしにうってつけです。節約といえば、大豆水煮はいわゆるクズ野菜を使いたい時によく作るスープに合うから、食材のムダをなくす効果が絶大」
豆を多用する節約料理で昨今の物価高に対抗しているふうかさん。
「メイン、副菜、汁物、みたいなのにこだわると、肉や魚の価格が食費を圧迫すると思う。週に何日かは豪華な副菜とボリュームスープに小鉢があれば十分」
家族構成や暮らす地域の物価によっても食費平均は違ってくるが、肉や魚の量を少し減らして野菜で嵩増しするというのは節約家の方がよく使う手法。大豆の水煮作戦も、すぐにでもできる節約方法といえるだろう。
とはいえ、価格上昇の影響で肉が買い控えられ在庫過多傾向にあるという課題にも目を向けるべきではある。
取材・文 中小林亜紀
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