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ハーレーダビッドソンの聖地で試乗した、最新モデルCVOはここがすごい!

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クルマ好きの中にはバイカーも多くいらっしゃることでしょう。どちらもそれぞれ違った味わいがありますからね。両方の良いところを知っている方は、どちらもこよなく愛しているに違いありません。かくいうワタクシもそんな一人です。

ということで、7月にアメリカで行われたハーレーダビッドソンのイベントに招かれたのでそれをレポートしたいと思います。場所はウィスコンシン州ミルウォーキー。彼らの本社がある街です。ハーレー乗りにとっては聖地でしょう。ミュージアムもあればファクトリーもあります。言ってしまえば、“ハーレーダビッドソンの街”となります。

イベントは創業120周年ということで様々な催しが行われました。ミュージアムのある彼らの敷地には、クラシックハーレーやカスタムハーレーが所狭しと並べられます。有名なビルダーが手がけたものも多いようですが、そこまで知識がついていけてないので、すみません。目につくのはタンクが小さく、ハンドルが上まで伸びているものばかりでした。

ハーレーダビッドソンが手がける新たな電気モーター式バイク"ライブワイヤー(LiveWire)"も飾られましたし、そのデモランも行われました。時代ですね。OHV式Vツインとともに開発されています。意外にも人気があって多くの人が試乗コーナーに並んでいました。保守王道なイメージの強いハーレー乗りですが、電動バイクを受け入れる下地ができているようです。

広場ではキッチンカーが出て、ステージではライブも行われていました。もはやフェスです。少し離れたベテランパークでも大掛かりな舞台セットが組まれ、夕方からカリフォルニア州出身のロックバンド「グリーン・デイ」がライブを始めたり。集まったハーレー乗りたちはもう大はしゃぎ。「グリーン・デイ」の人気の高さが窺えます。やっぱロックは盛り上がる。ハーレーとの親和性も高そうです。

そんなイベント会場を歩きまわったり、メディアとしてミュージアムやファクトリーツアーに参加したりした翌日は、新型車の試乗が待ち構えていました。やっぱバイクもクルマも走らせてナンボですからね。それにアメリカをハーレーで走るなんてのは、なかなかオツな経験かと思います。

用意された試乗車はハーレーダビッドソンのラインナップの中で最もハイエンドなモデルCVOの新型車です。大きなボディがその証で、フロントには巨大なフルカウルが、リア左右にはサドルボックスが装備されます。イメージ的にはハイウェイパトロールってところでしょうか。まんまアメリカンな雰囲気です。

CVOは“カスタム・ビークル・オペレーション”の略で、標準車をデコレーションしたものを指します。よって、専用のデザイン、塗装、パーツ、装備をまといます。ただ新型車はそれにとどまりませんでした。エンジンをバージョンアップして登場したのです。エンジン名は「ミルウォーキーエイトVVT 121」。そもそもあるミルウォーキーエイトの可変バルブタイミング機構付きで、121キュービックインチとなります。121キュービックインチは排気量を意味します。換算すると1977ccですからデカイですよね。CVO用は114、117と来て今回の121へ排気量アップしました。

試乗時間はおよそ5時間、距離は200キロを超えたと思います。その間“ロードグライド”と“ストリートグライド”の2つの仕様を走らせました。フィーリングはまさに“グライド”で、道路の上を滑らかに走ります。巨大な鳥が滑空するような感覚ですね。まさに大人のツーリングバイクといったところでしょう。クルマならGTカーのカテゴリーです。

そんなCVOの価格は“ロードグライド”、“ストリートグライドともに549万7800円から、“ロードグライド”のアニバーサリーエディションは647万円6800円からとなります。オプションをつければさらに上がるのは必至。なのでターゲットは世界中のセレブリティになります。なるほど冒険好きの彼らの御用達バイクってところですかね。ウルトラハイエンドカーの横にCVOは思いのほか似合いそうです。



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