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ディフェンダーがよりタフでワイルドに。130はここがスゴイ!

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見た目のバランスもグッドな“ワイルドな男のギア”

相変わらずのSUVブームですが、中でもプリミティブなモデルが脚光を浴びているようです。ジープ・ラングラー、メルセデス・ベンツGクラス、そして今回フューチャーするディフェンダーなどがそれです。どれも歴史あるデザインアイコンを現代風にアレンジしてウケています。要するに、“デザインの勝利”ってところですかね。

今回紹介するモデルはその一角を担うディフェンダーのバリエーションとなります。名前は130(ワンサーティ)。その名の通り、90(ナインティ)、110(ワンテン)よりも大きなボディで登場しました。特徴は3列シートの8名定員。前から2/3/3のレイアウトです。3列目が3名というのは珍しい。通常のモデルはおおむね二分割の2名定員となりますから。

多目的なマーケットニーズに対応するものと考えられます。メイン市場は北米。そこにはシボレー・タホに対するサバーバン、キャデラック・エスカレードに対するエスカレードESVといったモデルが存在します。スタンダードボディをストレッチして定員を増やす手法ですね。となれば、ディフェンダーにそれが追加されても不思議ではありません。同門のレンジローバーにもロングホイールベースモデルが存在しますし、先代のディフェンダーにもそういったモデルがラインナップされていました。

では実車を目の当たりにした印象はというと、思った以上にまとまりがあってバランスよく見えました。不自然にボディを伸ばした感じはありません。良い出来です。それじゃどこをストレッチしたかというと、リアのオーバーハングになります。つまりリアタイヤより後方にスペースを設けサードシートを備えました。よって、ホイールベースは110と同じ3020mm。オフロード走行を鑑みて、この長さはキープされます。ここは老舗オフローダーメーカーとしてのこだわりですね。

ただそれによって全長は5275mmとなりました。これはなかなかの長さ。個人車として日常的に使うのは少し大変そうです。コインパーキングははみ出しそうだし。でもアパレルや小物を扱う会社がショップの搬入車として使うのであればグッドかもしれません。シートを畳めばたくさん積めそうだし、オシャレ度はかなり高くなります。ブランドイメージも上がりますね。

話はずれますが、5300mm近い全長で、先日発表されたベントレー・ベンテイガEWB(エクステンデッドホイールベース)を思い出しました。全長5322mmと資料に記載されています。でもってこのクルマはその名前の通りホイールベースを伸ばしています。つまりオフロード性能云々よりもキャビンの快適性を優先しました。ホイールベースが長ければそれなりに乗り心地は良くなるからです。これがブランドのキャラクター。ランドローバーはオフロード性能、ベントレーは乗り心地を優先します。似たような長さでも目的は大きく異なるからおもしろい。

それはともかく、今回130の試乗は東京都三宅島で行われました。しかも特別な許可をいただき七島展望台や新鼻新山での撮影を可能にしています。大自然の中の130はまさにオーラ全開。見るからに“ワイルドな男のギア”となります。いやはやかっこいい。それにこういうところではサイズは気にならないので130のバランスの良さが際立ちます。個人的には90が一番好きですが、こうなると130が気になります。湖にSUPに行くような時にはいいかもですね。ついでにグランピングして。となると個人車としてもアリかな。130はまさにそんな妄想が膨らむ一台です。



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