ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
CAR 九島辰也のCAR STYLE

近未来型SUV! メルセデス新型EQSはマッサージ機能もついた完璧装備

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

富裕層の新たなトレンドになる予感…痒いところに手が届くSUV

「セダンにはできないけどSUVにはできること」、“ウエストランド”の漫才みたいですが、それはこういうことかとあらためて理解しました。答えは3列シート。EQSになぜSUVが必要なのかはそんなポイントかもしれません。

そもそもセダンボディのEQSは衝撃的でした。“Sクラス”のEQシリーズ、つまり電気自動車はどんな感じなのかと思いましたが、まさにラグジュアリー。見た目もインテリアも走りもゴージャスでした。フルデジタルのダッシュパネルは未来的で、Sクラスとも異なる異次元の乗り物といった印象です。

今回テストドライブした新型EQS SUVもそうで、ボディタイプが変わったことで車高が上がり、冒頭に記したように3列シートをもうけた以外はほぼ同じでした。まさに電動化された高級SUV。でも早いですよねSUVを追加するの。SUVをフルラインナップするメルセデスらしいといえばそうですが、お見事です。

ちなみに、EQシリーズはEQA、EQB、EQCはすべてSUVですが、EQSとEQEはセダンとなります。よって呼び名が少し複雑で、今回のEQSともうすぐ日本導入予定のEQEのSUVは、それぞれの名前の後にSUVが付きます。なので、もしディーラーへ行くときはそこを間違えないように心がけてください。EQCよりも大きいものが欲しいと思ってEQEを見せてもらおうとすると、セダンが登場してしまいますから。

それはともかくEQS SUVの特徴は未来的なエクステリアデザインから始まります。ディープブラックのグリルと個性的な光り方をするLEDヘッドライトユニットがそんな感じです。それと格納式シームレスドアハンドルも象徴的でしょう。このサイズにして空気抵抗値0.26は驚異的です。そしてSUVキャビンとなったインテリア。2列目シートは前後に130mmスライドしますし、3列目シートにはシートヒーターが内蔵されます。この辺は痒い所に手が届く感じですね。3列目こそ妥協してはいけません。

それで思い出しましたが、運転席のマッサージ機能は秀逸です。通常のマッサージ付きシートはバックレストだけですがこのクルマは座面までそれを内蔵します。なので、坐骨のところにもしっかり“揉み”がきます。もしかしたらEQSやSクラスにもついているのかもしれませんが。正直、試乗中あまり試さない機能です。

走りは多くを語るまでもないでしょう。ガソリンエンジンを動かしているような感覚でアクセルを踏めるほど、電気自動車的な違和感はありません。リニアな加速は気持ち良く、かつ力強い。強くアクセルを踏んだ時のワープするような電子音はすごかった。この演出はメルセデスならではですね。そしてパドルシフトによる回生の強弱で加減速を調整できますが、個人的におすすめするのは“D Auto”。前のクルマが近づくと自然と回生を強め車間をとってくれます。運転しているのにACCが起動しているような感覚。これは便利な機能です。

この他のトピックスは標準装備されるリアアクスルステアリング。ハンドル操作に合わせ後輪も最大10度切れます。結果最小回転半径はなんと5.1mしかありません。新型プリウスが5.4mなのでその数字の偉大さがわかるでしょう。このサイズにしてコンビニの駐車がとても楽です。

というのが新型EQS SUVの概要。メルセデスらしくユーザーの痒い所に手が届く仕上がりです。電気自動車で、ラグジュアリーで、小回りきいて、云々なんて人にはピッタリ。もはや動力源を電気に限定してクルマ選びをしている人は少なくありませんから。新たな富裕層のトレンドになる気配は大きいです。



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5