「小学2年の夏休み前、個人面談の席で『正直なところ、2年生に読書感想文書くのって無理じゃないですか?』と担任の先生に聞いたら、そうですよねって同調されました。
先生は2年くらいまでは、親御さんが一緒に書いてくださって構わないですよと」
担任のその助言を「ありがたい」と感じる親もいるかもしれないが、律子さんはそうは思わなかった。学校で書き方を今一度指導します、という言葉を期待していたのだ。
たとえ2年生でも、子供に出された宿題は子供自身がやるべきだと律子さんは考える。
「教わったことを復習する感じで、家で勉強するから身につくんじゃないかな、と私はそう思うんです。最初から親が一緒にやるものとして宿題を出すのって、私は反対です。
夏休みの宿題といえば読書感想文とか、そういう発想自体も古いかもしれませんしね」
夏休みの親子のコミュニケーションとして宿題や課題を活用してください、と学校側から説明を受けた年もあると律子さんは言う。
「コミュニケーションを宿題で取る必要、ありますか?なんなら、宿題を減らしてもらった方が楽しくコミュニケーションできるんじゃないかと思うんですが」
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