このように「不倫」とは、リスクの塊のような行為であると思われるが、にもかかわらず一向に減る様子はない。むしろ「昼顔」や「あなたがしてくれなくても」などに代表される「不倫」を題材にしたTVドラマや映画等に注目が集まっている。
「不倫」は汚い、酷い、許せないと言いながら、多くの人間が興味を示している。
そんな裏腹な人の心の隙間に入り込むように「既婚者専用出会い系サイト」は存在しているのだ。
では、そもそも「不倫」の定義とは何なのだろう。
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©︎gettyimages
「既婚者の浮気」=「不倫」であるとしたら、「どこからが浮気なのか?」ということが焦点になる。
既婚者が、食事を誰かと2人きりで一緒にしたら「不倫」になるのだろうか?
いやいや、それでは結婚したら、同性の友達2人で食事することも出来なくなってしまう。
では、肉体関係を持たなければ「不倫」にはならないのか?
もしそうならば、手を繋ぐだけでは未遂なのか? キスはどうだろうか……?
考えれば考えるほど、「不倫」と「不倫未満」の境界線を引くのは困難のように思える。
ある時に、独身を交えた女友達の数人で「もし、自分の旦那が浮気したら許せるかどうか」という話をしたことがある。
他の友人たちが口を揃えて「絶対に許さない」と断言するなかで、あるステージダンサーをしていた友人だけが「私は、浮気されても全然構わないわ」と、笑いながら言った。
その理由を尋ねると、思いがけない答えが彼女から返ってきた——。後編へ続く。
TEXT:探偵 こころたまき
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