『あまり特別なことだと考えないで欲しい』というようにお伝えしますが、そういった方々は真面目なので、ご自身でもLGBTQを自認している状態がどんな状態なのかを調べたり、カウンセラーの方々と話をしたりして理解を進めようとしてくださっています。
ですが、むやみやたらと『何で問題になるか分からないから』と怖がったり、ないものとして扱おうとしたりする先生方が多いのも事実。
『どの言葉がLGBTQを自認する子どもにむかって使ってはいけない言葉なのかとか、クラス運営をする上で何に気をつけなければいけないのかが分からないから、自分が担任するクラスにはLGBTQを自認している子は入れないで欲しい』
なんてことを平気でおっしゃる先生がいらっしゃって驚くことは結構よくあります。
比奈子先生が『じゃあ勉強しなさいよ』とおっしゃってくださるので、うちの学校ではないものとして扱うような事案はあまり起きませんけど、
それでもやっぱり『とにかく周りと同じように扱うよ。本人もその方がいいでしょ』という考え方の人も多い。それってその『本人』に当たる子どもがどんな子どもかによるので、一概には言えないのですけどね」
果穂さんはやれやれといった口調でそう言って、肩をすくめた。
RANKING
1
2
3
1
4
5