家に不具合が起こったとて、相談できる相手を見つけるのは容易くはないということか。
では、自分で欠陥住宅か否かの判断をする方法はあるのだろうか?
「僕は今まで数多くの欠陥住宅をこの目で見て、その真の原因を探ってきました。そのなかで導き出したのが、機能不全に陥る12の欠陥現象です。
これは主に戸建て住宅に当てはまるものですが、マンションにおいても欠陥を見抜く手がかりになりえます。
まず、おもに防水不良に伴う現象として挙げられるのが、雨漏り、カビ、異臭の発生、虫の発生です。さきほどのシロアリやゴキブリは虫の発生ですね。
雨漏りは防水だけでなく、構造不良からも起こりえます」
なるほど。どんな現象が起こっているかを紐解き、欠陥の真の原因を探るというわけだ。
「まさにそうです。雨漏りなんかは、梅雨やゲリラ豪雨が多いこの時期に顕在化することが多いですね」
昨今の豪雨は半端じゃない。スコールの如く降る雨も少なくない。
「確かにかなりの大雨が降ることもありますね。
ただ、だからといって雨漏りしても良いということにはならないんです。
雨漏りをするということは防水上、そして構造上に何らかの問題があるということ。
逆にいえばこれまでの雨量でも雨漏りをしていたけれど、顕在化していなかったと考えることもできます」
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