その走り欧州系。レクサスの小ベンツ『LBX』発進！

また「レーシングドライバーでも週末に楽しめるようなクルマとなるようエンジニアリングに磨きをかけてきた」とも語り、ある種のヒエラルキーを超えたモノ造りをアピール。そこで思い出したのがタイトルにもあるメルセデスのCクラスの前身となった190の存在です。パワーこそ小さいもののクルマの安心・安全はフラッグシップのSクラス譲り。バブル期は港区パパも安心して娘に買い与えたクルマでした。LBXもそんな仕上がりだといいですね。

チーフエンジニアである渡辺氏のコメントを拝借すれば「本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ」となりますが、「自宅で唯一寛げる場所はトイレだけ」なんてお父さんが愛車にすれば、きっといい相棒になるのだろうと思います。ドアを閉めた瞬間、訪れる静寂はクルマ好きしかわかり得ない感覚です。

デザインは好みの分かれる部分でしょうが、レクサスを所有するという行為は勝ち馬に乗るがごとく、馬ナリにレクサスの手綱を握ることだと思います。無論、コレはワタシの主観ですが、それこそがブランド力の賜物（文句があるなら買ってから）。レクサスとはそういうブランドのクルマなんだと思います。

Text：Seiichi Norishige

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