2640万円トヨタGRスープラGT4は日本でも買えるのか？​

■いまもっとも熱い欧州トヨタがつくる、GT4想定のレース専用車

「GT4」とは、ワークス参戦ではない、アマチュアやレースキャリアの少ないドライバーを想定したレースカテゴリのこと。市販車に近いパフォーマンス（つまりさほどコストがかかっていない）とし、かつエンジン出力や車両重量などで性能調整（BoP：バランスオブパフォーマンス）が施されるため、イコールコンディションでのレースとなる。手軽にモータースポーツを楽しみたいというユーザー向けの位置づけであり、世界的に人気となっているカテゴリだ。

全長4460mm×全幅1855mm×全高1250mm、車両重量1350kg、車両販売価格は17万5000ユーロ（消費税、関税、輸送費等別）、日本円換算だと約2640万円

世界の多くのスポーツカーメーカーが車両供給を行なっており、例えば、ポルシェケイマンGT4やメルセデス AMG GT4、アウディ・R8 LMS GT4、そしてNISMOが2023年から供給するNISSAN Z GT4などが参戦している。

GT4カテゴリは、手軽にモータースポーツを楽しみたいというユーザー向けの位置づけで、いま世界的に人気となっている

GRスープラGT4の車両開発と製造を担当したのは、トヨタの欧州研究開発拠点である「TOYOTA GAZOO Racing Europe GmbH（以下、TGR-E）」だ。2020年に「トヨタモータースポーツ有限会社（TOYOTA Motorsport GmbH）」から社名を変更している。世界ラリー選手権（WRC）やル・マン24時間レース、FIA世界耐久選手権（WEC）などに参戦し、数々の結果を残している。