「夫は私の目の前で、見せつけるように娘に優しい言葉をかけるようになりました。私にお手本を見せているような雰囲気でやるんです。誰かからアドバイスされたのかもしれないけど、それにまた腹が立って。私だって黄昏泣き以外の時は娘に優しく接しているし、毎日細やかにお世話をしてるんです。仏様じゃないんだから、理由もわからず何時間も大泣きされた時にいつも優しくなんてできません」
姑から連絡があって以来、夫婦の会話は極端に少なくなったそうだ。
姑の言葉を鵜呑みにして自分に疑いをかけている夫に対し、あかねさんは不信感を募らせている。
「私、どうしたらいいのかわからなくなって、娘を取り上げてくれた助産師さんに相談に乗ってもらったんです。超多忙ななか、お時間をつくっていただきました。助産師さんは、まず私に”つらかったね”と言ってくれました。涙が溢れて止まりませんでしたね」
相談に乗ってくれた助産師は、黄昏泣きは徐々に収まるからあと少しだよと励ましてくれたという。
「しんどいとは思うけど、自分を責めてはダメだと言ってくださいました。育児はきれいごとじゃない。自分の感情とも戦わないといけないから大変だよねと言われ、大きく頷きました。それから、ダンナさんやお姑さんのことは、ひとまず放っておいてもいいと。
ただ、赤ちゃんは覚えてはいなくても、今浴びている言葉や環境で形成される何かも大きいかも、ということは頭の片隅に入れておいてねともおっしゃいました。ドキリとしましたね」
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