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LIFESTYLE 女たちの事件簿

空き家の実家がジャングル化→びわの木から大量の虫が。40代姉妹が直面した「あまりに厄介な事態」

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「ひとまず、ホームセンターで電気ノコギリをお借りして、伸びた枝だけ夫に切り落としてもらおうということになりました」

しかし、雑草が繁茂しジャングルと化して庭に入っていくことができなかったため、先に草刈りをすることになったのだそう。姉妹とそれぞれの夫の4人で、レンタルした草払い機を使って雑草を刈った。虫と戦いながら草を刈った時のことを思い出したようで、佐和子さんは心底うんざりという表情で語った。

「隣地の人は、虫が大量発生しているのはうちの雑草のせいかもしれないとおっしゃり、不安そうでした。私たちは草を処分した後で除草剤を撒きましたが、除草剤は意外と効き目が早く切れるので、気休めくらいにしかなりません。ですが定期的な草刈りを業者に頼むと、管理費はかなりの負担額になります。草の処理をしながら、やっぱり実家は売却するしかないと思いました」

ようやく庭木に辿り着くことができた4人。佐和子さんの夫が、電気ノコギリで長く伸びた2本の枝を切り落とした。

©Getty Images

「ついでに庭木も夫にその場で切ってもらおうと思いましたが、樹高の高い木を切り倒すのって、素人ではやはり無理です」

樹高が高い木を切り倒す作業は大きな危険を伴うもの。もちろん、経験と技術を持った人に外注すべきだろう。

「そこで初めて庭木の伐採費用を調べました。すぐに来てもらえる業者さんを探して、ざっくり見積もってもらったんです。うちの庭木は背の高い木や幹が太い木が6本もあるのと、伐採後に残った切株を抜くのに別途費用がかかるのとで、負けてくれても20万円はかかると言われました。中木・低木もあるので、それだけでは済みません。何にしてもお金がかかるので、やはり家を解体して土地を売るべきだという思いが強まりました」

姉の佐和子さんは、そのうち実家を更地にして売れば、いくらかずつ姉妹で分与できると考えていた。しかし、土地の価格が昔と比べて想像以上に下がっていることを知って愕然としたという。

 

☆次回、ジャングル化した空き家を巡って姉妹が衝突してしまう。空き家処理に困る中年姉妹の葛藤を詳細にレポートする☆

取材・文 中小林亜紀

▶︎後編に続く


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