しかしその件から数ヶ月後、義母からまた金銭を援助してほしいとの連絡があった。
「次は、2万円貸してほしいと電話が来たんです。毎回、お金の催促は実家へ行ったときではなく電話。直接言いづらいんだと思います。理由は電気・ガス・ガソリンや物価高の高騰のとかでちょっと生活が苦しくなっていると言ってました。エアコンの件もあったし、2万の援助は腑に落ちませんでしたが、夫は『2万くらいならいいじゃないか』と言うのでしぶしぶ渡しました。それが徐々に当たり前になってきて毎月2万円ずつ送金するようになっていたんです」
月々2万円とはいえ、育ち盛りの中高校生がいてこれからお金がかかってくる時期だ。
お世話になっているからとはいえ、義両親への送金は家計を圧迫していく。
義両親は今でも子ども達を可愛がってくれている。現役時代は色んな物を買ってもらっていたから、恩を返していると思えばいい......そう感じる陽子さんとは裏腹に、義母からの要求はヒートアップするのだった。
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