佳樹:最初の結婚は26歳。僕は24歳から台湾で貿易関連の会社を起業し、そこそこうまくいっていたのです。たまたま日本に帰ったときに、「台湾のビジネスの話を聞きたい」と機械関連の会社の社長数人と飲み会をして、そのうちの一人が僕を社外取締役兼相談役で雇いたいと言ってきたのです。
この会社は台湾進出を狙っており、いろいろとアドバイスをしました。そのときに、この会社の顧問弁護士が、当時33歳の1人目の妻でした。
川崎:なるほど、仕事の話で盛り上がれるし、普段はきりっとしている女性だから、自立してるように見えたよね。
佳樹:はい。交際が始まると、妻は僕がいる台湾に頻繁に来るようになり、結婚をにおわせてくるようになる。僕も7歳年上の女性と交際するのですから、結婚の覚悟はありました。
僕からプロポーズすると、妻は「親の決めた結婚相手がいる」という。妻の実家は政治家や弁護士が多い名士の一家で、義母はやんごとない人の血をひいていると言っていました。だから、「未だ戦前でしたっけ?」というくらい「家と家」の結びつきを大切にしているんです。
川崎:それは理屈では打破できない。
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