川崎:多胎だと、切迫早産のリスクも高いしね。
佳樹:そうなんです。産前に1か月入院し、絶対安静を経て帝王切開しました。それからずっと実家。妻や子供に会いたいから、毎日、妻の実家に通っていました。僕の分の食事がないから、コンビニ弁当を食べながら、妻と子供たちと妻の部屋で会う。
そして、夜12時になると義母がやってきて、「佳樹さん、タクシーが来たわよ」と声がかかるんです。
川崎:「帰れ!」と言わんばかりに。なんというか、「封建的な昭和の家族」どころか、「通い婚の平安貴族の家族」ね。
佳樹:ずっとがまんをしていたのですが、さすがに「子供が1歳になったのだから帰ってこい」と言いました。あれこれと理由を付けてきて、断られました。
そのうちに、僕も仕事に没頭するようになり、妻の実家といろんな攻防戦を経て、離婚に至ったのです。
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