【後編】陽気なコンビニ副店長。正体は「大迷惑なかまってちゃん」だった……。サボり魔おじさんの哀れな結末とは。

【前編あらすじ】

前職コンビニ関連会社勤務の藤谷五郎（仮名・50歳）さん。あるコンビニの副店長にかなりのVIP待遇で抜擢されたのだが、人の目を盗み見、サボり常習犯の顔があったのだ。しかし周囲のスタッフはなぜか不満を口に出せない。それは彼の積極性が事実コンビニに良い影響をもたらしていたからだった。

まさにコンビニは藤谷さんの独壇場。次第に行動がますますエスカレートしていく……。

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「勤務時間の多くはタバコとおしゃべりで埋まっていました。そこまで重要じゃない仕事の話なのに、無駄に30分も１時間もしゃべっていることなんてザラです」

しかし藤谷さんの評価が高い所は、もう一つあった。
高い営業力で、新商品の発売やキャンペーンのときなど、予約をたくさん取って来れることだ。

「営業力と言うのか分かりませんが、地元に仲のいい知り合いがたくさんいるじゃないですか。その人達に「これ買ってくれ」「あれ買ってくれ」とお願いしているんです。
元々のコンビニ関連会社で働いていたので、事情を知って快く買ってくれる人達も多い。あとは押しの強い性格なので、気の弱そうな人に話しかけ、半ば強引に買っていかせる姿もありました」