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「なんかモヤるその人、フレネミーかも」自己肯定感を押し売りする腹黒ママ友と決別した私

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「長女の入園式で出会った時の彼女の第一印象は、優しくて聞き上手かつ褒め上手。凄く素敵な人だと思いました。今でも彼女のことをそう認識している人は、私の周りに結構いると思います」

梨華には小学1年生の長女と保育園児の次女がいる。そして、梨華にとっての「フレネミー」という存在であるのが、偶然にも彼女と同年齢の由美佳(仮名)。梨華の長女と由美佳の娘は保育園から一緒に育ってきた同級生であり、2人はかれこれ4年ほど前に出会った。

「最初は保育園のお迎えの時にちょっと世間話するとか、その程度。相手の素性はわからなかったんです。入園式の日に話した印象がとても良かったので、初めてお迎えに行った時、私から話しかけたと記憶しています。それがきっかけになって、お迎えの時間に子どもが園庭で遊んでいる間、お喋りするような間柄になりました」

由美佳は、育児や保育園に対して自分なりの意見をしっかり持っている人、という印象を梨華に与えた。また、梨華の身の回りや育児に関する愚痴にも関心を示し、よく話を聞いてくれたという。

「そうだよね、大変だよねとか相槌を打ちながら、凄くたくさん話を聞いてくれるんですよ。私、ついついノッてきて、自分の過去とか家庭のこととか余計な話までしてしまって……。今になってみると、ああやって情報収集して自分が優位に立てる相手かどうかを測っていたんじゃないかなと思います」

梨華は由美佳の発言を振り返ってみて、他にもこんな感想を述べた。

「由美佳さんは会話の中で、自分や自分の子どものことを卑下するような言葉を使うのが特徴。でもそれはフェイクで、自己評価が低い人を装っているんだと思う。それから『自己肯定感』という言葉が好きでとにかくよく使う。そこは彼女独自の特徴ですね」

子どもには自己肯定感を与えることが何より大事、というのが由美佳の口癖だ。それはもっともらしい言葉であるし、聞かされた側は否定しづらい。

だが今の梨華は、彼女こそが「自己肯定感を味わうために他者を低く下げたがる」人物だと思っている。親や周囲の人に彼女自身を肯定してもらえなかった過去があるのではないか、と梨華は踏んでいる。



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