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「最初にアレ?と思ったのは彼女のこんな発言です。『うちの子って保育園児のくせに、何だか大人みたい。子どもらしさがなくてダメなの。何でも自分でやりたがるし、漢字が書けたり難しい言葉を使ったり、かわいげがないのよ。その点、梨華さんのとこは子どもらしくていいよね。ボキャブラリーが少なくてまだ赤ちゃんぽいし、何でもママの手を借りなくちゃできないなんて、かわいくて羨ましい』」
この場合、由美佳が主張したい部分は恐らく「子どもらしくてかわいい」という箇所ではなく、「ボキャブラリーが少なくてまだ赤ちゃんぽいし、何でもママの手を借りなくちゃできない」という部分なのだと、後の梨華は解釈している。「子どもらしい」という褒め言葉風の表現は、攻撃をごまかすための「おとり」みたいなものなのだという。
「あのセリフを聞いたとき、少し違和感がありました。この人は結局何を言いたいのかなと。でもまあ、幼くてかわいいと言っているわけだから、言葉どおりに受け取らないと、自分がひねくれてるみたいだしなあって……そこは深く考えないようにしたんです」
由美佳は一見相手を褒めているようで、実はほとんど褒めておらず最終的にはけなすという、わかりにくい話し方をするのだという。
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