伊集院は こう続ける。
「その人が……選挙に負けて失敗して どん底に落ちたガッツさんに最後『何度でも立ち上がれよ』って言ったときに もう俺の涙腺は…ダメだったなあ。
この『神回~』のスゴいところは、もちろん当時の面白かった番組をもう一回純粋に観てもらいたいんだけど、やっぱ(番組を)寝かすことで とてつもないことが起こることがあって、僕はあの声の主の人に、あの声をかけてほしくて……。
もし『異人たちの夏』があれば、パラドックスにはなるけど、今のあの声の主の人がゲストに来て、昔のあの声の主の人に『すげえんだよ』って。
僕は(声の主を)ずっと尊敬してるし、嫉妬してるし。あなたは、こういう番組に立ち向かえる数少ない人のひとりで(略)あなたはどん底状態のガッツさんに、『何度でも立ち上がれ』って言いましたよねって」。
番組の最後に明かされるその声の主は、伊集院と若い頃から切磋琢磨してきた盟友的存在のひとり。紆余曲折ありながら現在は決していい状態とはいえない状況に立たされている。そんな彼への思いの詰まった言葉に泣けて泣けて たまらなかった。
この声の主が担当した「異人たちの夏」には他にも「稲川淳二」回などを筆頭に印象深い回が少なくない。その中からこの「ガッツ石松」回を選んだというのもスタッフからの彼に対するエールに違いない。
「あんたピカピカのチャンピオンだよ。何度でも立ち上がれ」と。
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