ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE このテレビ番組を見逃すな!

【最高傑作!】バカリズム脚本『ブラッシュアップライフ』が素晴らしすぎて絶対に見逃し厳禁!

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録
日々ライフワークとしてテレビを観つづけてコラムや著書を執筆するライター、てれびのスキマによる連載コラム。TVerやNHK+など、見返すことができるものを中心にオススメの番組を紹介していきます。

今年ベストが出たのではないか、とか、令和のベストドラマではないか、とさえ思える。

『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ)

最高傑作。

そう言っても過言ではないドラマが完成した。

バカリズム脚本の『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ)だ。

バカリズムは、2012年の『世にも奇妙な物語 2012年 秋の特別編』(フジテレビ)内の短編「来世不動産」を皮切りにドラマ脚本に進出。それは現役の芸人としては先駆けだった。コントがテレビでやりにくい中でドラマだったらそれに近いことができることを証明した。

その後、彼が脚本を担当したテレビ・配信ドラマは以下の通り。

gettyimages

2014年、『素敵な選TAXI』(関西テレビ)
2015年、『かもしれない女優たち』(フジテレビ)
2016年、『桜坂近辺物語』(フジテレビ)
2016年、『黒い十人の女』(読売テレビ)
2017年、『住住』season1(日本テレビ)
2017年、『架空OL日記』(読売テレビ)
2017年、『FNS27時間テレビ2017』内「僕の金ヶ崎」(フジテレビ)
2018年、『生田家の朝』第1期(日本テレビ)
2019年、『生田家の朝』第2期(日本テレビ)
2019年、『緑山家の朝』(日本テレビ)
2020年、『住住』season2(Hulu)
2020年、『殺意の道程』(WOWOWプライム)
2021年、『住住』season3(Hulu)
2022年、『ノンレムの窓』(日本テレビ
2022年、『住住』season4(Hulu)

この他、映画でも『バカリズム THE MOVIE』(2012年)、劇場版架空OL日記(2020年)、劇場版 殺意の道程(2021年)、地獄の花園(2021年)を書いている。改めてその多作さに驚かされる。専業脚本家でもここまでコンスタントに作品を発表できている作家は珍しい。

そして『ブラッシュアップライフ』は 彼のドラマ脚本デビュー作の「来世不動産」や『素敵な選TAXI』の生まれ変わりやタイムリープというモチーフ、『かもしれない女優たち』の「もし違う人生を歩んでいたら」というテーマ、『架空OL日記』や『住住』『生田家の朝』などの会話劇、『黒い十人の女』に見られる女性の連帯、『殺意の道程』に見られる普通はあまり描かれない「準備」や「計画」の面白さなどなど、過去の作品で培ったものが随所にあらわれている。

バカリズムの、少なくともドラマにおける、これまでの集大成であり、現時点での最高傑作と呼んで間違いないはずだ。それどころか、早くも今年ベストが出たのではないか、とか、令和のベストドラマではないか、とさえ思える。

予想できない展開の中に、常に笑いが仕込まれつつ、人生とはなにか、幸せとはなにか、死とはなにか、友情とはなにかといった深いテーマ性も見えてくる。そんな上質な脚本を見事に演じきった安藤サクラをはじめとする役者陣も凄まじかったし、演出陣も噛み合っていた。

あまりに素晴らしいと最終回で拍子抜けしてしまうことが少なくない。特に本作のように伏線が張り巡らされているタイプのドラマはそうなりがちだ。だが、本作はそれすらキレイに裏切って最高の最終回まで見せてくれたのだ。

『ブラッシュアップライフ #10(最終話) 帰る場所』(日本テレビ)3月12日(日)放送分を TVerで観る

▶︎次回は、『ブラッシュアップライフ』終盤の展開が、あまりに多幸感に満ちていて、2周目、3周目を見たくなる理由をつまびらかに!


RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5