【後編】「ポリ袋いっぱいに5万円分のゴミが」コンビニのフードロス、バックヤードが悪戦苦闘している理由。

こういった大きなセールや新商品発売のときには、販売数が地区のコンビニ全体のランキング形式で貼り出される。

店長やオーナーなど幹部クラスが集まって、気合を入れて売り上げの目標数を決めるという。

「私はどちらかと言うと前年の販売額を見て、これくらいかなって感じで安定性を取るタイプの人間なんですけど、本部の社員やオーナークラスの人にはイケイケの人も多いんですよ。

こんな弱気でどうするんだ！もっと数を入れて強気でいくべき！ 前年より上を目指すのは当たり前！ そんな言葉が飛び交って、なんだかんだ大量の発注を入れることになります。廃棄の心配なんてここではタブーですよ、空気読めない、やる気の無い奴みたいな感じになってしまいますから」

燃え上がる会議の熱は止められず、結局は大量の発注を入れることになってしまう近藤さんのお店。しかし、その結果、毎年たくさんの廃棄を出すことになってしまうという。