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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「教員らしくしなさい!」お局教員と保護者からの理不尽に悩む女性教師。学校に蔓延る負の連鎖……。

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「あまりにも主張が強いうえに、上の世代の方々には反論することが難しかったのでしょうね。オシャレでかっこいいってその英語の新人教員に憧れる生徒たちも多くて、彼女が『〇〇先生に、そんな靴はいて学校に来るなって言われたー』とか生徒に言うと、生徒たちがその○○先生の授業中に態度を悪くしたりするので上の世代の先生たちは面倒になったのかもしれませんね。すぐに彼女には何も言わなくなりました。でも、気に入らないのでしょうね。『敦子さんから何とか言いなさいよ』『後輩の指導も仕事のうちよ』なんて言って私に彼女への注意をさせようとしてきました」

でも敦子さんは、そんなことはしない。

「当然ですよね。自分がされて辛かったことを後輩の先生に向かってするわけないじゃないですか。ただ、生徒たちを先導することはやめた方がいいとは伝えました。じっくり話をすると話の分かるいい子で、自分自身が好きな格好をするのはいいけど校則を守らなければならない子どもたちを巻き込んではいけないというのはわかってくれました」

「考え方に筋は通っているので、子どもたちには、『私は学校っていうルールを守らないといけない場所を出てから髪の毛を染めたから、あなたたちも今は我慢しなさい』とか『見た目のせいで損をすることもあるから、好きなものを着て好きなことをしていいのはメンタルの強い奴だけよ』とか伝えているようでした。私は、彼女の考えや伝えていることは悪くないと思ったので、『あなたも、あんまりたたかれないように気を付けてね』とだけは言っておきました」

また敦子さんはそう話した後で、笑いだした。



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