ライター・沢木文が、コロナ禍中でも花開く、婚外恋愛のリアルについて紹介する。
「不倫女子のリアル」などの著作を持つ作家、沢木文の婚外恋愛レポート。
都内のマンションに住む美桜さん(仮名・32歳)は、現在不特定多数の男性と性交渉を重ねている。夫は42歳の医師だ。
「4年前に友達の紹介で出会いました。猛アプローチをされたんです。LINEをマメにしてきたり、デートのたびに花束をくれたり、いろんなことをしてくれました」
黒髪に白い肌、若々しい体つき。胸も尻も厚いタイプの美桜さんは異性によくモテる。結婚して働いていた広告代理店を辞めたが、専業主婦が肌に合わず、すぐに派遣社員として働き始めた。
「今、働いているのは都内の信用金庫。打ち込み作業なのでノルマもないしラクです。社員さんの話を聞くと、社会保障や福利厚生は手厚いとはいえ、私より安い給料で働いているから、なんだかなあとか思いながら。
夫は公立病院に勤務していて、ほとんど病院に寝泊まりしているので、最近は顔を合わせることすらないです。この前だって久しぶりに家に帰ってきたと思ったら、2人で食事をしているときに患者の容体が急変。滞在数時間でまた病院に帰って行きました」

もともと淡白だった夜の営みは、当然のようにレスに。美桜さんは語る。
「だからすごくさみしくて。私、もともと性欲が強いほうだと思うんです。性欲というか、誰かが隣で寝ていてほしい。だからかなり積極的な方だと思います。『見かけによらず、すごいね』と、過去に付き合ったオトコの人からはよく言われていました」
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