かなえは夫からカードを持つことを禁じられ、給与もすべて差し押さえられているというのだ。
「確かにね。私が悪いんです。でも自分のお給料まですべて管理されるなんて、あんまりじゃありませんか?」
かなえには月々の食費を含む生活費とお小遣いが夫から渡されることになったいう。
「生活費もすべて家計簿をつけて管理。ちょっと高い調味料などを買うと指摘が入ります。お小遣いなんて10,000円ですよ。これじゃ、毎日のランチ代にもなりません」。
交渉の余地はないのだろうか?
「2度あることは3度あると言われました。確かにそう言われてしまうとぐうの音も出ません。君に200万返してもらうのは難しいだろうから、僕が積み立てするって……」
消費者金融のCMが当たり前のように流れ、銀行のカードローンも普及する現代において私たちは知らぬ間に借金は怖くないもの、身近なものと刷り込まれているのかもしれない。
いくら安全に見えても借金は借金である。最悪の状況に陥らないためにも今一度、お金の基礎を学ぶ必要があるのかもしれない。
Text:FORZA STYLE
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