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LIFESTYLE 女たちの事件簿〜沢木文の【婚外恋愛ファイル】

モラハラ夫を見限って、社内不倫に走ったある母親の末路。

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ライター・沢木文が、コロナ禍中でも花開く、婚外恋愛のリアルについて紹介する。

男女のトラブルをライフワークとする作家、沢木文のレポートがレポートする「婚外恋愛の人間模様」。。。

奈美さん(仮名・39歳)は、「モラハラ夫」という考え方とその定義に出会ってから、夫(42歳)のことを嫌悪し始めるようになった。

「私のことを“オマエ”と言うし、話しかけても『またその話か』とか『話がくだらなくてつまらない』などしか返してくれない。私だって仕事をしているのに、家事も育児も丸投げでした。1年前までは、夫婦ってそんなものかと思っていましたが、知人から『それってモラハラじゃない?』と言われ、私はないがしろにされていると思うようになりました」


©︎gettyimages

奈美さんにモラハラを教えたこの“知人”が、浮気相手だ。奈美さんは都内の大手食品メーカーの営業部の内勤スタッフとして働いている。5年前、娘が幼稚園に入ったことを機に、就職活動をして、採用された。

「それを夫は、『空前の人手不足だからいいよな』とイヤミを言ってきたんです。そのことを“知人”に話したところ、『モラハラですよ。僕ならそんなことは言わないのに』と言ってくれました」

この知人は、ITコンサル会社から出向してきた同じ年の男性でバツイチだという。小柄でぽっちゃりしており、頭髪もさみしい。ハッキリ言って、容姿はイマイチだが女性に対する当たりが柔らかいのでモテるのだという。

彼に業務上の相談をすると「いいですよ」とか「考えておきますね」などと優しく応えてくれる。だから、職場での人気は高い。

「独身の30代女子も『あの人なら結婚したい』と言っていました。淡々としているから、気になってしまうんですよね。職場で女性同士が話すことも多いのですが、決まって、『あの人、いいよね』って話題になります。20代のうちはカッコよくてワイルドな人に人気が集まりますが、35歳以上になると、相手の話を聞き、穏やかで優しく清潔感がある人が人気になる。みんな“俺を立てろ、俺の話を聞け”というモラハラ男で苦労しているから、彼みたいな人がよくなるんです」



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