【後編】「気づいたら自転車操業に…」SNS闇金に手を出してしまった浪費妻の末路。

「消費者金融もどこも全部ダメで…いわゆる個人融資を使ってみようと思ったんです」。

個人融資とは、Twitterやインターネット掲示板などを通じて行われる個人同士の融資を指す言葉である。
SNSの発展に伴い、急激に増えているとされ、今話題を集めている。個人融資と聞こえはいいが、貸金業法上、違法なケースが非常に多く、闇金業者が行っていることも多いという。
犯罪の温床ともいえる、危険な取引である。

「はじめはそんなに簡単にお金が借りられるなんて思っていなかったんです。試しに  #個人融資 をつけてツイートしてみよう！くらいの気持ちで……」

かなえのツイートにはすぐ、反応があった。お金を貸してくれるという人からDMが送られてきたという。

「必要と言われたのは、住所や電話番号といった個人情報と担保のアマギフでした。今思えば、詐欺だって分かりますが、そのときはとにかく必死だったので、言われるがままにアマギフを送りました。でもお金が振り込まれることはありませんでした」

実はこれ、お金がないという弱みに漬け込んでアマギフや着手金をかすめとるいわゆる先取り詐欺。かなえはそもそもお金がないのに詐欺にあってしまったのである。