自然にサロンの定休日も増えていく。周囲も異変に気付くのか、嫌気がさすのか、気がつけば常連客も来なくなっていた。サロンは連日、空席が目立つようになる。銀行からもお金が借りられず、借金だけが残った。給料の支払いも滞るようになる。
ここまでくると真実も陽子に嫌気がさし、自ら退職を申し出た。入社して2年ほどでの退職だった。現在の陽子は、マッチングアプリで新たな男性を見つけては、二重生活を続けているようだ。今もお金を工面するためにアルバイトを2つ掛け持ちしているという。サロンのスタッフも続々と退職、従業員は1人だけだそうだ。
RANKING
2
4
2
3