「我々は弁護士を通じて同施設に医者を派遣し、Aさんに認知症のテストをしてもらいました。私も立ち会いましたが、Aさんが認知症ではないことをそこではっきり文書化することができました。最終的に神戸一等地のビルは売却して全額を某所に寄付することにしたそうです」
末妹が独身であるAさんの余生をきちんとサポートしていれば、遺産は何の支障もなく手に入ったはず。欲をかいて事を急いたのがアダとなったようだ。末妹のむき出しの金銭欲を見せつけられたAさんの胸中は、察するに余りある。Aさんは弁護士を通じて、末妹が長く滞納していたビルの家賃を請求。養子縁組についても法廷に持ち込まれたが、結局解消されたという。
もっとも、大金に目の色を変えたのは末妹と甥っ子だけではなかった。
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