【後編】繰り返し観て考察したくなる『テレビ放送開始６９年 このテープもってないですか？』に込められた仕掛けとは？

第2夜になるとその不穏さは加速。スタジオの出演者たちのやり取りも噛み合っていなかったり、時折赤ん坊の泣き声のような声が聞こえたり、突然、変な表情で固まったりする。投稿VTRでは、背後を振り向き「うわー怖いよう」と怯えパニックになる子供など怖い映像ばかりになっていく。その一方でスタジオの面々が妙に明るいのが奇妙さを増幅させる。

そんな中で意味不明で意味深な一言が挟み込まれたりする。

ちなみに第3夜の番組説明文は、「芒に月、出鱈目の坊主が真っ黒に塗り潰した枯尾花。花の蕾の羽化と同時に裏返った全展望監視の円筒形、円筒と管と消化管、胃袋以外のすべてを露出した両生類」というもの。まったく意味がわからない！

こちらも動画を止めながら、画面の隅々まで繰り返し観て考察したくなる番組だ。

『テレビ放送開始６９年 このテープもってないですか？ 第一夜』（BSテレ東） 12月27日(火)放送分を TVerで観る

『テレビ放送開始６９年 このテープもってないですか？ 第二夜』（BSテレ東） 12月28日(水)放送分を TVerで観る

『テレビ放送開始６９年 このテープもってないですか？ 第三夜』（BSテレ東） 12月29日(木)放送分を TVerで観る