数日間は二人のやり取りはあまり多くなかったものの、会える距離だとわかると朝起きてから夜寝るまでメッセージをやり取りするようになった。その頃には最初にメッセージをしていた女性とのやり取りはなくなり、加奈とだけ連絡を取り合っていたようだ。
美希と同じ出身地という点を怪しむ様子はなく、しばらくして「君に出会えて嬉しい」「実際に会えたらいいのに」という発言が幸二から出始めるようになった。そして、加奈と幸二は年末に会う約束をしたのだった。
その後もやり取りは毎日続き、迎えた年末。いつも通りに新幹線に乗り、美希の実家に向かっていた。新幹線に乗っている最中に幸二から「明日会えるのを楽しみにしている」とメッセージが入ったと加奈から連絡があった。
RANKING
2
4
2
3