氷室は部屋を案内しながら、本は自由に借りられること、飲み物や食べ物も自由に食べられることなどを話した。
「印象的だったのは氷室君が私ではなく、倫太朗に向かって話しかけていたこと。はっとしました。塾に通うのは私ではなく、彼なんだって」
倫太朗は氷室の塾にぴったりとはまった。進学塾はやめて、氷室の塾にもっと通いたいとまで言い出した。
「すごい進化で喜んだんですが、個別塾なので金額もそこそこするんです。どうしたものかな?と思って、氷室に相談してみようとアポを取りました」
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