レトロな風合いと防水速乾を持つ65/35クロスが魅力的
第505回目は、ザ・ノース・フェイス パープルレーベルのマウンテンパーカです。
ファッション以外においても注目を集めトレンドとなっている、レトロブーム。ことファッションにおいてはアメカジを中心としたデニムやミリタリーのヴィンテージアイテムが主流ですが、一方でアウトドアやスポーツウェアも沸々と人気上昇中。それはあくまで普段使いをメインに想定したものゆえに、アウトドアシーンでは現行モデルに比べて機能性が劣るがゆえに不向きな側面が難点とされることも。そこで「ザ・ノース・フェイス パープルレーベル」の出番です。
同コレクションは、「ナナミカ」が「ザ・ノース・フェイス」のアーカイブをベースに現代的なアレンジを加えたコラボレーションライン。つまり、現代のアクティブウェアに求められる機能性と古き良きレトロな雰囲気を併せ持つってこと。そんな同ブランドも鉄板定番が、65/35ベイヘッドクロスを使用したコチラ。
65/35ベイヘッドクロスとは、ポリエステル65%、コットン35%の割合で構成したファブリックのこと。コットンが水分を含んだ際に生地密度が高まる性質を活かした防水性と、ポリエステルが持つ速乾性を両立し、軽くハリのある生地感が特徴です。このブランドの定番素材を用いたのが、こちらのマウンテンコート。アーカイブのマウンパを、ルーズシルエットのコートにアレンジ。裏地にGORE-TEX® インフィニウム ウィンドストッパーを使用することで風の侵入を防ぎます。
マットな質感がクラシック感を加速させ、古着感覚で羽織れるのもポイント。ここ数年でトレンド化したキャンプにおいても、ガスランタンなどヴィンテージなギアの人気も高まっていますから、装いも含めてレトロ気分を味わってみては。
撥水加工を施し、透湿防水にも優れたGORE-TEXファブリクスが、今の時代に欠かせない機能性をプラス。
ベーシックなマウンパがコチラ。76年にリリースしたマウンテンパーカがベースで、こちらも65/35ベイヘッドクロスを採用。裏地に、50デニールのリサイクルポリエステルリップストップと、ロゴ入りのリサイクルポリエステルエンボスタフタを使用しており、タフさとともに環境への配慮も実現しています。
インディゴ染を施したコットンを縦糸に、リサイクルポリエステルを横糸に用いたウインドブレーカ。肩裏にメッシュ裏地をあしらうことで、蒸れにくく快適な着心地を演出。ゆとりあるオーバーサイズシルエットが、リラックスした着こなしに一役買ってくれます。
スポーティな装いにぴったりのコーチジャケットは、コットンナイロングログランを使用。リサイクルナイロンによる光沢が、さり気なく艶っぽさをアピールします。撥水の機能性は、フッ素系化学薬品を使用しないPFCフリーの撥水加工によるもの。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
ナナミカ マウンテン 03-6416-3012